こんにちは。面接官歴20年、2011年の起業以来、学生と企業の採用支援に携わってきた就活コーチ、かとうけいこです。
これまで120人以上の学生の就活をオンライン&対面でのマンツーマン指導で支援してきましたが、大学3年の秋になると、TikTokや面談でも「周りが動き始めていて焦る」「今から就活を始めても遅くないですか?」という相談が増えてきます。
夏インターンに参加した学生や、すでに選考を経験している学生を見ると、「自分は出遅れているのでは?」と不安になる人もいるでしょう。
しかし、大切なのは、周りに合わせて手当たり次第に動くことではありません。
自己分析や企業研究、Webテスト対策など、これから必要になる準備を知り、今の自分に必要なことから進めることです。
この記事では、就活スタートが遅れたと自覚がある28卒の大学3年生が秋から就活を始める場合にやっておきたい準備と、これからの動き方を分かりやすく解説します。
この記事で分かること
- すべてを完璧にする必要はなく、自分の状況に合わせて優先順位を決めればいい
- 大学3年の秋から就活を始めても、今から必要な準備を進めれば遅すぎるわけではない
- 秋からは、自己分析や企業研究と並行してWebテスト対策や説明会への参加も進めたい
この記事は、就活準備を「全体像→具体→次の一歩」で整理したまとめ記事です。迷ったところから読んで大丈夫です。
- 自己分析が止まる人へ|「何を書けばいいかわからない」27卒の最初の一歩
- ガクチカが書けない理由|経験が浅くても評価される整理のしかた
- 業界研究の正解|春休みに“深掘りしすぎない”ための3ステップ
- インターンの選び方|27卒が最初に見るべき企業の条件
- ESは春にどこまで?|通過する人が先にやっている準備
- 一次面接の前に知ってほしいこと|落ちる人に共通する勘違い
- SPI対策の優先順位|問題集2冊やっても伸びない人へ
- 最終面接の考え方|「選ばれる人」が最後にやっていること
28卒の大学3年の秋から就活を始めるのは遅い?

大学3年の秋から就活を始めても、「もう遅い」と焦る必要はありません。
ただし、近年の就活が早期化していることは知っておきましょう。
政府も、就職・採用活動の開始日より前に実質的な採用選考が行われ、学生の就職活動が年々、早期化・長期化していると指摘しています。
政府が公表している28卒の就職・採用活動日程では、企業の広報活動は2027年3月1日以降、採用選考活動は6月1日以降、正式な内定日は10月1日以降が原則です。(※1)
一方、一定の要件を満たす専門活用型インターンシップについては、春休み以降に実施し、その後の採用選考を経ることで、6月を待たずに選考へ進むことも認められています。
つまり、「大学3年の秋からではもう間に合わない」と考える必要はありませんが、少しずつ準備を始めておきたい時期です。
とはいえ、周りと同じスピードで動く必要はありません。
まだ何もしていない人は、まず自己分析をしてみる。興味のある企業が見つからない人は、説明会やイベントに参加してみる。
焦って行動量を増やすのではなく、今の自分に必要な準備を一つずつ始めることが、大学3年の秋からの就活では大切です。
大学3年の秋から就活はどう動く?
大学3年の秋から就活を始めるなら、今の自分に必要な準備を整理しながら、実際の行動にも移していくことが大切です。
就活には「この日から全員が一斉に始める」という明確なスタートラインがありません。
政府が定める採用日程はありますが、実際にはインターンシップなどを通して、早い段階から学生と接点を持つ企業もあります。
だからこそ、「周りがどこまで進んでいるか」ではなく、自分が今どこまで準備できているかを確認することから始めましょう。
この考え方で、次に紹介する7つの準備を進めてみてください。
【28卒】大学3年の秋からやっておきたい就活準備7選

大学3年の秋から何をすればいいのか迷ったら、まずは次の7つを確認してみましょう。
| 今やること | 目標 |
| 自己分析 | 経験・強み・価値観を一度言葉にする |
| 業界・企業研究 | 興味のある業界・企業を広く知る |
| 秋冬インターン・選考の最新情報収集 | 同学年で内定を獲得した友人、昨年納得内定を獲得した先輩へのヒアリングを行う |
| ES・ガクチカ・自己PR | 3つの不一致がないようにする |
| Webテスト対策 | 問題を解いて苦手分野を把握する |
| 説明会・イベント参加 | 残り僅かであることを自覚し、計画的に行動する |
| 面接・GD対策 | 選考形式(AI、オンライン、リアル)の違いに対応できるように準備する |
すべてを完璧に終わらせる必要はありません。
「何も分からない」から「間違ってもいいからとにかく取り組む」、「ミスを克服して、次に進む」という負けない気持ちで取り組む。
①自己分析は「深く」より一度形にする
大学3年の秋から自己分析を始めるなら、まず一度形にすることを目標にしましょう。
たとえば、次のようなことを書き出します。
- 学生時代に力を入れたこと
- 自分の強み・弱み
- 自分の人生観、就職に影響を与える印象に残っている経験
- 長く頑張れたことと、その理由
この4点は、質問された時にも自信をもって語れる内容でなければなりません。
ここで大切なのは、「自分の強みはこれだ」と完璧な答えを出すことではありません。
自己分析の目的は、自己分析そのものを完成させることではなく、企業を選んだり、自分について説明したりするための、根拠となる材料を集めることです。
一度書き出しておけば、面接でうまく言葉にできない、弱い部分、薄い部分も見えてきます。
自分だけで考えていると、「特別な経験がない」「強みが分からない」と手が止まることもあるでしょう。
その場合は、一人で正解を探し続けるより、友人や先輩、家族、私のような就活コーチなど第三者に話してみるのも方法の一つです。自分では普通だと思っていた経験に、その人らしさが表れていることもあります。
「自分だけできていない気がする」と感じたら、こちらも参考にしてください。
自己分析ができないまま就活すると、なぜうまくいかないのか?
②業界・企業研究は選択肢を広げるために行う
大学3年の秋から就活を始める場合でも、志望業界を一つに絞る必要はありません。
業界・企業研究というと、「自分が入りたい会社を決める作業」と考える人もいます。しかし、この時期はむしろ知らない企業や仕事を知り、選択肢を広げることが大切です。
まずは、
- 気になる業界を3つ程度調べる
- 同じ業界の企業を複数見る
- 知らなかった企業(B to Bであることが多い)を積極的に調べる
- 興味を持った企業をメモする
というところから始めてみてください。
有名企業、人気企業、憧れだけで企業選びをしていると、自分に合う企業を知らない、出会えないまま就活を進めてしまうことがあります。
「この業界は思っていたより面白そう」「この仕事は自分には合わなそう」と分かるだけでも、立派な企業研究です。
大学3年の秋も「決める」より「知る」を意識して、視野を広げてみましょう。
業界研究が進まない学生に共通する3つの勘違い|自己分析との正しい順番とは
③秋冬インターン・早期選考の情報収集を始める
大学3年の秋からは、秋冬インターンや早期選考に向けた情報収集も始めておきたい時期です。
まずは就活サイトや気になる企業の採用ページを確認し、どのようなインターンシップやオープン・カンパニー、選考の情報が出ているのかを見てみましょう。
この段階では、応募したい企業をすべて決める必要はありません。
- 就活サイトや企業のマイページを確認する
- 気になる企業をリスト化する
- 秋冬インターンの募集情報を見る
- 募集・選考時期を確認する
- 選考方法を調べる
といった情報収集から始めれば十分です。
特に確認しておきたいのが、応募時に何を求められるのか。
ESやWebテスト、面接などが必要だと分かれば、秋から何を優先して準備すればいいかも見えてきます。
インターンや早期選考を「応募すること」だけで考えるのではなく、応募から逆算して準備を始めることがポイントです。
④ES・ガクチカ・自己PRの土台を作る
大学3年の秋からは、ES(エントリーシート)も一度書いてみましょう。
まだ応募する企業が決まっていなくても、
- ガクチカ
- 自己PR
- 長所・短所
- 志望動機に使えそうな経験
など、さまざまな企業で聞かれやすい内容は準備できます。
最初から完成度の高い文章を作る必要はありません。むしろ、実際に書いてみることに意味があります。
「強みは分かっているつもりだったけれど、根拠となる経験がうまく書けない」
「ガクチカを書いてみたら、何を頑張ったのか自分でも分からなくなった」
こうした気づきがあれば、もう一度自己分析に戻ればいいのです。
自己分析→ESと一方向に進むのではなく、書いて、考えて、また戻る。この繰り返しによって、自分の考えは少しずつ整理されていきます。
⑤Webテスト対策は苦手分野の把握から始める
SPIなどのWebテスト対策も、大学3年の秋から始めておきたい準備の一つです。
Webテストは、ESや面接と違って、問題形式に慣れたり繰り返し解いたりすることで対策しやすい分野でもあります。
一方、選考が増えてから始めると、ES作成や面接準備と重なり、十分な時間を取れないこともあります。
だからこそ、まず一度問題を解いてみてください。
- どのような問題が出るのか
- 言語と非言語のどちらが苦手か
- 時間内にどこまで解けるか
- 忘れている公式や考え方はないか
これらを確認するだけでも、次に何を勉強すればいいのかが分かります。
問題集を最初から最後まで何周もして、すぐに完璧にする必要はありません。
まず現在の実力を知り、苦手なところから少しずつ対策する。
これが大学3年の秋から取り組むWebテスト対策の第一歩です。
Webテストについては、こちらの記事で解説しています。
就活のWebテストって何?不安をなくすための基礎知識と対策まとめ
⑥企業説明会・就活イベントに参加する
大学3年の秋からは、企業説明会や就活イベントに参加してみましょう。
企業研究というと、採用サイトや就活サイトを読むことに偏りがちです。しかし、実際に企業の説明を聞くことで、文章だけでは分からなかった仕事内容や雰囲気が見えてくることもあります。
たとえば、
- 合同企業説明会
- オンライン企業説明会
- 大学主催の就活イベント
- 業界研究イベント
- オープン・カンパニー
などがあります。
「名前は知っているけれど何をしている会社か分からない」「少しだけ興味がある」という企業の話も聞いてみてください。
説明会に参加して、「思っていた仕事と違った」と分かることもあります。それも就活では大切な発見です。
企業説明会は、志望企業を決めるためだけの場所ではありません。自分の選択肢を増やしたり、合わないものに気づいたりするための場所として活用しましょう。
⑦面接・グループディスカッションは「経験する」ことから始める
大学3年の秋から就活を始める場合でも、面接やグループディスカッションを完璧にできる人は、スタートが早い人を含めそう多くはありません。
まずは「どんなことをするのか」を知り、経験してみることが大切です。
たとえば、
- よく聞かれる面接質問を確認する
- 1分程度の自己紹介を声に出してみる
- 模擬面接を受ける
- グループディスカッションの練習会に参加する
といった方法があります。
面接対策というと、質問への回答をたくさん用意しようとする学生もいます。
しかし、文章ではうまくまとまっていても、実際に声に出すとうまく伝えられないことは珍しくありません。
反対に、最初はうまく答えられなくても、話して、振り返って、もう一度話すことで改善できます。
選考対策は、頭の中だけで完成させるものではありません。大学3年の秋から少しずつ「人に伝える経験」を増やしておくと、本番でも落ち着いて話しやすくなります。
面接やグループディスカッションの対策は、以下の記事が参考になります。
面接で落ちる理由|面接官が見ている“評価されない共通点”
大学3年の秋から就活を始めるならどこまでやればいい?

ここまで7つ紹介しましたが、「全部やらないといけないの?」と思った人もいるでしょう。
もちろん、すべてを同じペースで進める必要はありません。
大学3年の秋から何を優先するかは、今の就活状況によって変わります。
まだ何もしていない人|自己分析と企業を知ることから始める
まだ就活をほとんど始めていないなら、自己分析と業界・企業研究から始めてみましょう。
自分が何を大切にしたいのか分からないまま企業だけを見ても、どこが自分に合うのか判断しにくくなります。
一方、自己分析だけを続けても、世の中にどんな仕事があるのか知らなければ選択肢は広がりません。
そこで、自己分析をしながら企業を調べ、説明会にも参加してみる。
「自分を知る」と「企業を知る」を並行して進めるのがおすすめです。
少し就活を始めている人|ESとWebテストまで進める
自己分析や企業研究をある程度進めている人は、ESやWebテストなど、実際の選考を意識した準備へ進みましょう。
特におすすめしたいのが、自分の考えを一度アウトプットすることです。
ガクチカや自己PRを書いてみると、「ここが説明できない」「具体例が弱い」など、自分に足りないものが見えてきます。
Webテストも同じです。
問題を眺めているだけではなく、実際に時間を測って解いてみることで、対策すべき部分が分かります。
インターン経験がある人|選考を意識した準備を始める
すでにインターンシップなどに参加した経験があるなら、その経験を次の行動につなげてみましょう。
「何となく参加して終わり」にするのではなく、
- どんな仕事に興味を持ったか
- どんな会社は合わないと感じたか
- 社員のどんな部分が印象に残ったか
- 自分について新しく気づいたことはあるか
を振り返ります。
そのうえで、ESのブラッシュアップやWebテスト、面接・GDなど、選考を意識した準備へ進んでください。
大学3年の秋からの就活にも、一つの正解はありません。7つ全部をこなすことより、今の自分に必要なことを判断して動くことが重要です。
大学3年の秋から何を優先すればいいのか迷っているなら、一度私と一緒に整理してみませんか。今の就活状況を確認しながら、あなたが次にやるべきことを一緒に考えます。
就活コーチ・かとうけいこへの相談はこちらから受け付けています。
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大学3年の秋も就活だけを優先する必要はない
大学3年の秋からやるべき就活準備を紹介してきましたが、大学生活のすべてを就活に使う必要はありません。アルバイトをしたり、サークルや部活動に取り組んだり、友人と過ごしたりする時間も大切です。
就活を意識すると、「就活に関係のないことをしていていいのかな」と不安になる人もいます。
しかし、大学生活で経験したことは、就活と切り離されたものではありません。
「なぜ楽しかったのか」
「どんなときに頑張れたのか」
「誰といるときに自分らしくいられたのか」
日常の経験から、自分が大切にしている価値観に気づくこともあります。
大切なのは、大学生活を就活だけで埋め尽くすことではありません。
授業やゼミ、アルバイトなどと両立しながら、就活に使う時間も自分で考えていきましょう。
就活も大学生活も含めて、自分なりに納得できる時間の使い方をしてください。
28卒|大学3年の秋以降の就活スケジュール

大学3年の秋から準備を始めたら、その先の流れも大まかに把握しておきましょう。
細かな時期は企業によって異なるため、「全員がこのスケジュールで進む」と考える必要はありません。
ここでは、大学3年の秋以降にどのような動きが増えていくのかを整理します。
2026年9〜10月|秋冬インターンや早期選考の情報を集める
大学3年の秋は、秋冬インターンやオープン・カンパニー、早期選考などの情報を確認していきましょう。
興味のある企業について調べながら、応募に必要なESやWebテストなどの準備も急ぎ、進めます。
まだ志望企業が決まっていなくても、企業を知りながら自己分析や選考対策を並行して進めれば大丈夫です。
2026年11〜12月|選考を意識した準備を進める
秋から冬にかけては、企業によってインターンや早期選考などの動きが増えてきます。
ESやWebテストだけでなく、面接やグループディスカッションなど、実際の選考を意識した準備も進めていきましょう。
説明会やインターンに参加した場合は、「参加した」という事実だけで終わらせず、自分が何を感じたのかを振り返ることも大切です。
2027年1〜3月|本選考に向けて準備を整える
年明け以降は、本選考を意識しながら準備を整えていく時期です。
これまでの自己分析や企業研究を振り返りながら、ES、Webテスト、面接など、自分に足りない部分を補っていきましょう。
3月からは政府が定める企業の広報活動も始まります。その時点で慌ててすべてを始めるのではなく、秋から少しずつ準備しておくことで動きやすくなります。
28卒の詳しい就活スケジュールについては、こちらの記事で時期ごとに解説しています。
28卒の就活スケジュール|いつから始める?今やるべき準備を時期別に解説
大学3年の秋からの就活に関するよくある質問

最後に、大学3年の秋からの就活について学生から出やすい疑問を整理します。
大学3年の秋から就活を始めるのは遅いですか?
大学3年の秋から始めるからといって、「もう遅い」と決めつける必要はありません。
すでに動いている学生を見れば、焦ることもあるでしょう。
しかし、大切なのはスタート時期だけではなく、そこからどのように準備を進めるかです。
まずは今の状況を整理して、自己分析、企業研究、Webテストなど、自分に必要なものから始めてください。
大学3年の秋からでも毎日就活したほうがいいですか?
毎日就活をする必要はありません。
「1日○時間やる」「週○日やる」と時間だけを目標にすると、何のために取り組んでいるのか分からなくなることもあります。
たとえば、「今週は自己分析を一度まとめる」「今月中にWebテストの問題集を始める」など、時間ではなく行動で目標を決めると進めやすくなります。
これからスタートする自分は何社くらい説明会へ参加すればいいですか?
「○社参加すれば大丈夫」という基準はありません。
説明会は参加数を増やすことより、自分の知らない企業や仕事を知るために活用することが大切です。
興味のある企業だけでなく、これまで見ていなかった業界の説明会にも参加してみると、選択肢が広がることがあります。
参加後は、「何が良かったか」「何が合わないと感じたか」を一言でも残しておくと、その後の企業選びにも役立ちます。
まとめ|大学3年の秋からでも、できることから就活を始めよう

大学3年の秋から就活を始める場合も、最初からすべてを完成させる必要はありません。
自己分析や業界・企業研究、ES、Webテストなど、これから必要になる準備に一度触れておくことで、その後の選考にプラスに働きます。
大切なのは、周囲と同じスピードで進むことではなく、自分に足りない準備を知り、一つずつ行動に移すことです。
就活を始めたばかりなら、分からないことがあるのは当然です。調べる、書いてみる、説明会へ参加するなど、できることから始めてみてください。
目指したいのは、「全部できた」という状態ではありません。
「自分は次に何をすればいいのか分かっている」状態です。
大学3年の秋からでも焦りすぎず、自分のペースで就活を進めていきましょう。
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(※1)参照サイト:「大学等卒業・修了予定者の就職・採用活動時期について」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000184189_00002.html?utm_source=chatgpt.com 厚生労働省